日本語を教える ~Part42(なんで?どうして?)
10月 27, 2006 11:46 pm | カテゴリー: Japanese | 1件のコメント まずは、先週欠席したWendyに拗音の説明をし、発音の基本を教えて発声練習。平仮名の清音はほぼ読めるので、これは飲み込みが早かった。だいたい出来るようになったところで濁音と拗音のカードをランダムに出して反復練習。だいぶ慣れてきたらしく、これらもすぐに覚えた。さぁ、いよいよ平仮名の仕上げだ。
清音、濁音、拗音。この三つが認識出来るようになれば簡単な書き取りが出来るはず。そこで「きょう」「あした」「ぎゅうにゅう」「きょうと(京都)」「とうきょう」などの単語を言い、その平仮名を書くという問題を出してみた。ところが…
「きょう」と言うと「きょ」と答え、「とうきょう」と言うと「ときょ」と答え…「きょうと」と言うと「きょど」と答える。
ポイントは二つ。まず一つ目は…
先週少し説明した「う」の扱いだ。単独では「う」とはっきり言うのに、なぜ単語になるとその音が消えるのか?と言うのだ。そしてもう一つは「と」の発音。
例えば京都、「きょうと」とはっきり「と」と言っているつもりでも、彼女達には「ど」と聞こえるらしい。「きょうど」である。つまり私が京都と言うと、「きょど」と彼女達は書いてしまう。確かに京都を英語で発音するとキョードゥと聞こえる。Kyotoを読めばそうなるのだろう。
さて、これは困った(苦笑)
そして困った事は他にもある。
「わたしはがっこうへいきました」
これも書き取りをさせると…
「わたしわがこうえいきました」
となってしまうのだ。「っ」の説明は難しくないが、問題はわたしはの「は」、がっこうへの「へ」。音は明らかに「わ」、「え」なのになぜ「は」と「へ」なのか?どこでそれを判断すればいいのかわからない、と。
彼女達の疑問はもっともだ。しかしその説明が出来ない私…調子に乗って書き取りなんかやらせるべきじゃなかったかな?(苦笑)
問題は山積みだ。
1件のコメント »
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こんにちは。はじめまして。
フランスで日本語を教えて一年になります。
当方、今までほとんど大人に教えていましたが、今回初めて8歳のこどもにおしえることになり、どうしようか悩んでいるところです。もともと個人で授業しているので、同僚がいなくて、相談する相手が限られているんです。
それでこのブログに偶然たどり着きました。お互いがんばりましょう。
ちなみに「は」や「へ」などの助詞は、助詞として機能するときだけ「わ」「え」と読みます。「は」や「へ」が文頭に来るときなどは名詞などとして使われるので「は」「へ」と読みます。
Comment by ちえ— 10月 10, 2009 #