日本語版のDVD

8月 12, 2007 11:21 pm | カテゴリー: Movie | コメントを残す

 日本からやってきた友人に持ってきてもらった3本のDVD。映画館で二回観たStar Wars Revenge of the Sith、一度観たけれど聞き取り能力が低くて難解だったMatrix Rloaded。そのせいで観に行かなかったRevolutions。
 
 ちなみに3本全て中古品。
とてもリーズナブルで、ホント、日本は偉大だよなぁ…日本語と英語を比べ、しっかり検証しようと思う。

The Italian Job

5月 27, 2007 11:35 pm | カテゴリー: Movie | コメントを残す

 映画館で予告編を見てから、ずっと見たいと思っていたこの映画。とは言えDVDを借りる訳でもなく、気がつけばテレビ放送するほど古くなってしまった。2003年の公開だから、もうすでに何度もやっていたのだろうがそれでも見る機会はなく…今回ようやく見る事が出来たのだ。ま、例によって細かいところはわからなかったが、それでもかなり面白かった。映画館の方が数倍楽しめただろうと思うとちょっと悔しい気もしたが…

 その映画を初めて見る時、私は下調べをしない。余計な知識は映画の邪魔になることが多いからだ。見終えてから、その作品を検証するようにしているのだが…このThe Italian Jobはリメイクだということがわかった。脚本は基本的にオリジナルのThe Italian Jobから。キャラクター設定が一番難しいから、結局は昔のものを引っ張り出してきてアレンジするパターンか、なるほどねぇ…

 わからないのはこの作品の邦題だ。ミニミニ大作戦ってどういうことよ?いったい誰がこんなタイトルを付けたのか、出てこい責任者(笑)

 そしてこの邦題問題は再来年、2009年に再び起こりそうな気配がする。なんと続編が作られることが決まったのだ。オリジナルタイトルは”The Brazilian Job”。メンバーはそのままに舞台はRio de Janeiroになると言う。さぁ、果たして邦題はどうなるのか。ミニミニ大作戦2でお茶を濁すのか、はたまたびっくり仰天なタイトルを付けるのか、日本公開が楽しみである。

Obi-Wan Kenobi

5月 25, 2007 11:04 pm | カテゴリー: Movie | 4件のコメント

 この日、Star Warsは30周年を迎えたそうだ。
我が家で読んでいる新聞・Provinceでは、映画のキャラクターの写真とセリフを並べ、それを合わせるちょっとしたクイズもあり、見開きで特集記事が組まれた。LAで行われた記念セレモニーでは「お気に入りのセリフは?」など、盛り上がるファンに聞く場面もあった。

 お気に入りのセリフ…
レイア姫(Princess Leia Organa)とハン・ソロ(Han Solo)の会話…

“I love you”

“I know!”

 このやり取りが有名だが、私の場合はEpisode 3 – Revenge of the Sithの中のObi-Wan Kenobi、彼がAnakin Skywalkerに向かって叫ぶ、

“You were the chosen one!”

 これがとても印象に残っている。というのも私はEpisode1から3でObi-Wanのファン、もっと言えば演じたEwan McGregorのファンになってしまったからだ。

 正直言うと、彼が登場したEpisode 1ではあれ?という感じだった。若き日のObi-Wan、Ewan McGregorとAlec Guinnessがどうしてもイコールにならなかった。そしてその違和感はEpisode 2でも残り、無理矢理な感じがあったのだが、最後のEpisode 3では見事に繋がった。Obi-Wanの苦悩、軽妙さ、そして師匠のQui-Gon Jinnから引き継ぐJedi Knightの品…全ての要素が融合したと感じたのだ。

 そもそもStar Warsはあと出しジャンケンばかりのシリーズだが、その中でも特にあと出しなのがEpisode 1からの3作。しかも最終目的地は名優・Alec Guinnessと決まっている…そんな難しい状況の中Ewan McGregorは見事な着地を見せた。

 大風呂敷の監督・George Lucasによれば、Episode 1から3までの3作、このシリーズはDarth Vaderの物語だとかのたまっているようだが、Obi-Wan Kenobiの成長物語として見るとまたひと味もふた味も違ってくる。

 まぁ、こうして色々なところで語られるわけだから、Star Warsシリーズはやはり偉大だと言わざるを得ない…のかもしれない。

Rocky Balboa ~ロッキー・ザ・ファイナル

4月 20, 2007 11:36 pm | カテゴリー: Movie | コメントを残す

 最後のロッキーが日本でも公開された。
これで本当に最後なんだろうね?という念押しはもう要らないだろう。映画の中のロッキーはすでに還暦に近いのだから(笑)

 さて、意外な事にこの映画、各方面で評価が高い。心温まるストーリーだとか、最初のロッキーに近いとか…個人的にはあれ、そうなの?という気がするが、監督、脚本、主演のSalloneによれば、誰もが失敗作と呼んだ前作(5作目)を反面教師にし、最初のロッキーに近づけるべく脚本を練りに練ったというから、まあ成功しているのかもしれない。
 
 私がいいなと思ったのは、映像にリアリティが戻ったことだ。変に綺麗に撮っていないところがイイ。ゴミゴミしたPhiladelphiaの雰囲気が良く出ているし(行った事はないけど・笑)、それに合わせるかのように選んだ衣装がリアル感を演出している。全体的な映像から受ける印象がリアルだなぁと思わせてくれる。
 
 しかしストーリーに関してはやはり疑問が残る。
新たに登場する人物が多過ぎて、人物描写が中途半端だった気がする。広げ過ぎたのではないか?もっと絞っても良かった、絞ればもっと物語が締まったのではないかと…こんな私に「ロッキーに関しての点が辛い」と妻は言うのだが(笑)

 前5作を見ていれば、またボクシングファンならばニヤリとしてしまう場面は結構ある。120%楽しむならば復習してから映画館へ出かけたい。

Rockyシリーズの謎

3月 14, 2007 11:22 pm | カテゴリー: Movie | コメントを残す

 シリーズ6作目、最後のRockyを観てからというもの、ずっとこの映画について考えていた。過去の5作については運良くテレビで何度も見る機会があり(古めの映画をCM無しでずっと放映する局があるのだ)、ちょうどいい復習になった。
 
 ボクシング映画としては矛盾だらけのシリーズだが、映画の出来を考えるとやはり最初のRockyが断トツに優れていると思う。ドキュメンタリータッチというか、リアル感が圧倒的に違うのだ。

 すでに30年も前の作品なのに、なぜこんなにもリアルなのだろう?フィルムが高感度ではなかったから、それがかえってリアリティを生んだのかもしれない…などと思っていた。これはそれこそ何十年にも渡る疑問だった。
 
 それがつい最近、明らかになったのだ。
疑問を解く鍵はHollywood映画の歴史にある…

 映画を撮影するフィルムは35mmのカメラを使うが、このカメラはとても大きくてクレーンに乗せたり何かに据えてレールの上を走らせたりしないと撮影出来なかった。この頃のHollywoodと言えば金をかけてセットを作り、まったくの別世界を撮影するという作品が多かった。ま、それはそれでイイ時代であったし、その嘘っぽさがかえってHollywoodのブランドイメージになったところもある。

 その後、16mmというフィルムが作られるようになり、カメラは小型化されて手持ちが可能になった。そこに飛びついたのは戦場カメラマン。彼らが撮影した戦争の現場は今までに見た事も無かった映像を作り出した。35mmから16mmとフィルム自体のサイズが半分になったせいで粒状性は悪くなったが、それがかえってリアリティを生み出した。リアルな映像を求める映像作家たちはその16mmを映画の世界へ持ち込んだ。
 
 そして次に開発されたのがステディカムというカメラだった。
このカメラはそれまで手持ち撮影が不可能だった35mmカメラを手持ちが出来るようにした画期的な物で、どこかに据えておいてパン…そんな映像しか撮れなかった映画界を変えた。そのカメラを使って作ったのが、なんと最初のRockyだったのである。

 もっとも撮影段階でそんなリアリティを追及した訳ではなく、単純に金がなかっただけで、金が無いから少人数で撮影するためにこのステディカムを使ったに過ぎないのだが…セットなど作る予算も無いから全編ロケ。本物のアパートを使うなど、すべてある物を使っただけだ。しかし結果的にはそれが大当たり。

 もちろん全部手持ちで撮影した訳ではないだろう。しかし人の目線が基本になっているのは間違いないし、写真を撮った事があればイメージしやすいと思うが、300mmで引いた絵と35mmで寄った絵には絶対的な差があるようにカメラが自由に動けるようになると映ったモノの空気感が違ってくるものだ。

 この話しを聞いた時、私は思わず膝を叩いた。なるほど!そうか、そうだったのかと…最初のRockyがヒットした理由はいろいろあるだろうが、観客は気付かないうちにこの映画の持つリアリティを感じ取っていたのではないかと思う、私と同じように。
 
 ちなみに、このステディカムの話しをしたのは映画評論家の町山智弘氏。かなり面白く、すげぇ映画評論家だ。

ベイエリア在住 町山智浩アメリカ日記
http://d.hatena.ne.jp/TomoMachi/

両面焼き、半熟

3月 8, 2007 11:48 pm | カテゴリー: Food, Movie | コメントを残す

 恋愛小説家という映画がある(原題はAs Good as It Gets)。
この映画、一本を通して見た事が無い。公開当時、映画館でこの作品を観た妻によると結構イイ映画だったというので一度ちゃんと見たいと思っているのだが、なかなかそのチャンスが無い。テレビを着けると途中、最初からではないので流し見をして…しばらく見るとまたザッピング。いつもこんな感じだ。

 しばらく見ていると、主演のJack Nicholsonは潔癖症であることがわかる。しかも予定を変更する事の出来ない強迫性(確かそんな風に呼んだ気がする)の潔癖症だ。いつも同じ席につき、同じウェイトレスにサービスを受け、いつも同じメニューを…
 
 とここで、聞きなれない言葉を言った。
“over easy”…卵の調理法を聞かれてこう答えたのだ。スクランブルエッグや目玉焼きのことを何と言うかは知っている。でも両面焼きは何と言うのか知らなかった。

 両面焼きなんて家ではやらないからレストランに行った時ぐらい注文したいと思っていたのだが…これだ、これはきっと両面焼きに違いない。すぐに調べると、辞書には両面焼き、しかも半熟とあった。

 これでもう忘れる事はないだろう。
実は私、over easyが一番好きなのだ。

Dream Girls

3月 4, 2007 11:08 pm | カテゴリー: Movie | コメントを残す

 アカデミー賞が決まったところで、これは観なければならない、観たいという映画が固まった。いくつかある候補作の中から観たのはDream Girls。もう我が家からパッと行ける映画館は一つしかなく、しかも夜9時半からの一回上映。きっと今週末には他の作品に変わってしまう…最初に上映が終わりそうということでこれを選んだ。そんなわけで観客は妻と私を含め7名だった(微笑)
 
 とにかく話題は今年の助演女優賞を独占しているJennifer Hudson。
私の予想ではOscarだけは貰えないんじゃないかと思っていたのだが、それも受賞してしまい、もう完ぺき。きっと今ごろ笑いが止まらないだろう。

 スター誕生番組・American Idolでは優勝を逃した彼女は現在25歳。今回はもちろんオーディションで何百人と言う中から選ばれ役を射止めたわけだが、こういう素人が眠っていたという事実が凄い。アメリカの深さをまざまざと見せつけられる。主役のBeyonceを喰う演技という噂だったが…主役を喰うというよりは主役そのもの、Dream GirlsはJennifer Hudsonの代名詞となった感がある。

 喰われたと言われたBeyonce、彼女もフツーのおねぇちゃんではない。音楽界(特にR&B)ではすでにトップクラスにいる彼女は俳優としても非凡なところを見せている。アカデミー賞の授賞式では「(慣れている音楽の場ではないので)なんとなく落ち着かない」というような意味の発言をしていたが、いやいやどうして、なかなか立派な女優ぶり。
 
 一方、助演男優賞確実と言われながら逃したEddie Murphy。歌も一級品で、抑え気味の演技は落ちぶれてゆくスターを上手く表現していた。

 個人的に気になったのは喫煙シーンだ。
彼がcigaretteを吸うのはこの作品が初めてではないだろうか(cigarは一度だけ、Trading Place-大逆転で吸っている)、たとえそれが役の上であっても、である。描かれている時代が60年代から70年代だから、小道具としてcigaretteを吸うのはごく自然な流れだが、彼はすでにビッグネームだし、わがままを言えば吸わずに演ずることも出来たはずだ。
 
 アカデミー授賞式の前に行われたインタビューでは「今がキャリアの中で最高に充実している」と語っていたのが印象的だった。しかも「あと5年で(50歳になったら)映画からは身を引き舞台に戻る」と発言していた。

 cigaretteといい、この発言といい、それだけこの役に賭けていたと読むのは私だけだろうか?もちろん彼自身は助演男優賞を受賞し、映画界を去るという青写真を描いていたとは思うが…(私生活では女性に手を出し過ぎるということで、アカデミーでは女性票が集まらなかったという意見もアリ)
 
 今回は黒人特有のアクセントが多く、英語としてはかなり難しかったがストーリーは難しいものではないし、なにしろミュージカル。とても楽しめた。スピード感があり(特に前半)一気にラストまで魅せてくれる。

 監督と脚本はBill Condon。彼は同じミュージカル映画であるChicagoの脚本を担当したが、本作の方がより映画として完成度が高いと思う。これは是非、映画館で観て欲しい。

79th Annual Academy Award ~part2

2月 26, 2007 11:09 pm | カテゴリー: Movie, USA | コメントを残す

 授賞式が終わった後、特番を組んでいたテレビ局が多かった。
パーティへ向かう関係者を捕まえてインタビューをするなどライブでの中継を中心に、女優達のドレスを紹介するファッションチェックが行われた。まあ、どこも似たようなことをするのだな。
 
 気になったのは助演女優賞を逃した菊池凛子。
特番ではエレガントなどと褒められていたようだが…ドレスはさておき、あの茶髪はどうだろう?ちょっとお水系の匂い、安っぽい印象を受けたのは私だけだろうか(笑)

 あぁいう場に出席するのなら着物が一番ではないかと思う。黒髪、日本髪にして着物…今後の活動を考えるならなおのこと、関係者にガツンとインパクトを与えられる着物が一番良いドレスだったのではないかと思う。
 
 そういう意味では渡辺謙の横に座っていた南果歩の着物姿はとても印象的だった。誰の提案かは知らないが、あれが正しい。

 あ、狙った?もしかしてHollywood進出を企んでる?
いや、まさかそんなことは無いとは思うが。

79th Annual Academy Award ~part1

2月 25, 2007 11:05 pm | カテゴリー: Movie, USA | コメントを残す

 この1年で観た新作映画はそれほど無いが、やっぱりアカデミー賞は楽しみだ。何しろ授賞式はLAで行われる。つまりVancouverと同じ時間帯、ライブで見る事が出来るのだ。そんなわけで我が家にしては珍しく夕食をしながら生中継を見た。
 
 今年の司会はEllen DeGeneres。
Finding NemoでDoryの声を演じた女優と言えばわかりやすいだろうか。日本での認知度は低いがEllenという名のトークショーを毎日やっていて北米ではかなり有名なコメディ女優だ。得意のダンスは封印したようだったが、客席に出張してClint Eastwoodと写真を撮ったり(しかも再撮させた・笑)、カーペットに掃除機をかけたりと、いつも自分の番組でやっている姿そのまま。去年の司会が地味だっただけに、今年はかなり好印象。彼女を選んで正解だったと思う。

 さて授賞式だ。
アカデミー賞はもちろん授賞式だから、誰がOscarを持ち帰るのかが最大の焦点だが、それを発表するプレゼンターも同様に重要で、これもまた見る側にとって楽しみの一つだ。

 The Devil Wears Pradaでアシスタントを演じた二人(Anne HathawayとEmily Blunt)と客席のMeryl Streep(鬼編集長役だった)の掛け合いも面白かったし、Catherine Deneuveをエスコートして登場した渡辺謙にも驚いたが、何と言っても圧巻だったのは監督賞のプレゼンター、スリーアミーゴと紹介された3人の監督だろう。

 Francis Ford Coppola、George Lucas、Steven Spielberg。
こんなスリーショットはそうそうお目にかかれない。しかも真ん中でルーカスが「僕だけオスカーを貰ってないよ」という場面はかなりの笑いを取っていた。

 監督賞に輝いたのはMartin Scorsese。
Taxi Driverを始め、高い評価を受けた作品は数え切れないほどあるのに、これまでアカデミー賞だけには縁が無かった(カンヌ映画祭ではグランプリを受賞したし、アカデミー賞もノミネートだけはされてきた)。これだけのキャリアがあり、監督としては間違いなく一流なのにアカデミーはScorseseだけを避けてきた。Scorsese自身もオスカーなんか要らないと思っているのではないかと私は思っていたのだが…オスカー像を手にした彼、めちゃめちゃ嬉しそうだった。子供のようにはしゃぐ姿を見ると、やっぱり欲しかったんだなぁと。
 
 豪華な三人の監督から発表されるのだから、それなりの人物でなければならない。きっとそういう意味を含め、あの3人がプレゼンターに任命されたのだろう。アカデミーなりの気遣い、罪滅ぼし、ということなのだろうな。

硫黄島からの手紙- Letters from Iwo Jima

2月 7, 2007 11:39 pm | カテゴリー: Movie | コメントを残す

 一言で言えば重い映画、後味の悪い一本だった。戦争映画はほとんど観ない私だからこういう映画を観るのはとても久しぶり。もしかしたらディア・ハンター(The Deer Hunter)以来かもしれない…
 
 栗林忠道という人物の事は何一つ知らずに映画館へ行ったので、まず最初にこういう軍人が当時の日本にいたということに驚いた。アメリカ、そしてカナダに留学経験があった彼は、当時最もアメリカを知る男だったと言える。捕虜になるぐらいなら死を選ぶという事が当たり前だった日本軍の中で、「玉砕する事を禁ずる」と言った彼の発想は硫黄島の日本兵を悩ませたことと思う。そして彼、栗林自身が部下に介錯を命ずる場面は彼の苦悩を見事に表現している。
 
 見終えた時に感じる後味の悪さは、主人公が日本人だから感情移入しやすかった、日本側から見た戦争だから気持ちが入ったということだけではないような気がする。この作品は音楽が無い。もちろんゼロということは無いのだろうが、音楽や効果音をほとんど感じないのだ。映画音楽としてはかなり少ないと思う。この、音の少なさがまた戦争の怖さを盛り上げ、勝ち目の無い戦に挑まなければならなかった日本軍、それを指揮しなければならなかった栗林という男の葛藤を浮き彫りにしている。音を使わない、最小限に抑えた演出は見事だったと思う。
 
 惜しむべきはこういう作品をアメリカ人監督に撮られてしまったということだろう。なぜ日本人じゃなかったのか、それが悔やまれてならない。しかし同時に、アメリカ人が撮った、Eastwoodという監督が演出した作品だからこそこれだけの評価が得られた、あれだけ多くの部門でOscarにノミネートされたとも言える。残念ながら今の日本に黒沢明はいないということだ。
 
 Hollywood映画が世界で一番だなんてもちろん思っていないが、ほとんどオーディションで選ばれた俳優陣の中で唯一Eastwoodに指名された渡辺謙、この存在はやはり誇りだ。こういう日本人女優、そして日本人監督の登場が待たれるところである。
 
 この作品、出来ればもう一度映画館で見直し、もう一本の”父親たちの星条旗(Flags of Our Fathers)”も見なければならないと思っている、それがこの映画の感想だ。まだ観てないという方、是非映画館へ。

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